こんにちは、ロジャーです
今回は、仏教的観点から導き出されたビジネスの鉄則について話していきます
なんでこんな宗教的なことを言い出したのかというと
別に気が狂ったわけでもなく、何か信仰心に目覚めたわけでもなく
ちょっとしたきっかけから、仏教の知識を得る機会があったからです
そのきっかけとは、↓の記事に詳しく書いてあります
池袋の道端で愚痴聞き屋してビジネスアイデア収集したら壮絶な悩みが多過ぎて超勉強になった
要するに、池袋で愚痴聞き屋をやっていたら
通りすがりのご婦人から仏教の勧誘を受けて、勧誘自体は断ったけど
そのご婦人から仏教の知識を少しだけ教えてもらったわけです
なので今回は仏教の知識の共有と、
そこから導き出される「ビジネスの鉄則」をお話していきます
さっそく本題に入っていきますが、そのご婦人が教えてくれたのは
四苦八苦
という言葉の四苦の部分の意味でした
今回はこの「四苦八苦」という言葉を起点に
もう少し詳しく探ってみようと思う
四苦八苦という言葉が意味することとは
この四苦が表すのは
生・老・病・死 という4つの苦しみです
わかりやすく具体例を言っていくと
生まれる場所や環境は選べない
俺は千葉のヤンキーがたくさんいる治安の悪い町で生まれて
中学生のころはよくヤンキーにボコボコにされたり
カツアゲで金をとられたりして苦しみぬいたわけですが、
これは俺が生まれる環境を選べなかったから苦しんだわけです
生きている限り老いることは避けられない
これに関してはまだ26歳なのでそれほど重大な老いを感じることは
まだ少ないですが、10代のころよりかは確実に代謝が下がっているのがわかります
ちょっと甘い物食べすぎたり、ジャンクフード食べるとすぐに太ります(笑)
ちなみに俺はチョコが好物です
病気にかかれば苦しみは避けられない
大病は患った事はありませんが、
これって普通に風邪レベルでも十分にわかりますよね
確かに、病気にかかれば、しんどい症状があるはずでこれも避けられない
死ぬことは避けられない
死に関しては人間に限らず、生物である限り、
決して避けることのできないことですよね
死ぬことが本当に苦しいのかどうかはわからないですが
死ぬとどうなるのか想像できないので怖いという感情が湧いてきます
俺がビジネスに出会う前は、うつ病で精神的にもやられていて
何度も死んでやろうかと思ったことがありますし、遺書をかいたこともあります
でもいざ死を想像すると、そこに何が待ち受けているのか
まったく想像もつかないので、本能的に死ぬのは怖いと思ってしまう
これが死の苦しみの本質だと俺は考えています
で、ここまでが四苦八苦の四苦でした
一方、四苦八苦の八苦はなにかというと
上記の四苦に、下記の4つの苦しみ
愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五陰盛苦
を付け加えたもの意味しているそうだ、
なるほど
まったくわからん!(笑)
これも、わかりやすくするために具体的に書いていきます
愛別離苦 あいべつりく
これは、好きな人との別れは避けられないを意味しています
好きな人と言っても色々あると思いますが、俺の場合は祖父の死が大きな苦しみとなりました
クソみたいな上司のせいで、会社を休めず
祖父がもうヤバイ!ってときに会いにいってあげられず
結局、最後に一言も話すことすら出来ずに先立たれてしまいました
なんか自分の無力さを感じたし、会社に人生支配されているような感覚もあったし
会いに行けなかった申し訳なさもあって、この時はかなり苦しい思いをしました
怨憎会苦 おんぞうえく
これは、むかつく奴や気の合わない奴との関わり合いは避けられないことを意味しています
まあ人それぞれ性格や相性があるのは当たり前で、
コイツむかつくな~って人が少なからずいると思います
そういう奴と関わらなきゃいけないってかなり負担になりますよね
俺の場合は会社の人間がそのパターンです
特に上司は、正論で批判してくる「正論フルボッコ説教タイプ」の人間です
正論でしか物を言わないので、説教されているときは
「言ってることはわかるけど、できないからやってないんだよボケ」と心の中で呟いてます(笑)
俺からすれば、ただ怒られるだけの関係なので関わりたくないですが
会社にいる限りこういった、うぜー奴との関わりは避けられないですね
求不得苦 ぐふとっく
地位も名誉も金も、思い通りには手に入らないということを意味しています
確かに、会社の給料上げてくれ!っていくら願ったとしても給料はあがりません
これに関しては正直、大企業に入れば金には困らないだろうと思っていました
でも実際、先輩や上司たちは家やクルマのローン、子供の養育費などに追われて
想像していたようなイケイケ社員とはかけ離れていました
もちろん若手の給料は当然低いわけですから、大企業に入ったからと言って
学生時代となんら変わらず、お金には苦しみ続けるわけです
五陰盛苦 ごうんじょうく
体と心は思い通りにはならないという意味です
体の調子や心のコントロールってなかなか難しいです
体に負担がかかれば当然、体調を崩す可能性は高まるし、
精神的に追い込まれ続けるといつかは壊れます
俺の場合で言うと、精神的に追い込まれていたときは
毎日がとにかく憂鬱で休日も何もやる気がおきませんでした
TVとYouTube見て、飯食って、寝ることしかできないのです
会社にいるときは常に心臓がぎゅ~っと握られているような息苦しさで
毎日毎日、早くこの地獄から抜けたいと思いながら仕事をする日々でした
精神的なものにとどまらず、体調も崩すようになってからは本当に毎日が苦しみでした
ざっくり、
俺の具体例と共に四苦八苦を紹介しましたが、仏教ではそれぞれこの8つの苦しみを
人生において避けられない苦しみ
とされています
仏はこの苦しみを超えるために修行した
お釈迦様、いわゆるブッダは
このどうしようもない苦しみを超えた世界を目指して出家し、
修行を重ねて、その苦しみのない悟りを開きました
で、出家するときに周囲の人からめちゃくちゃ反対されるわけです
反対される理由は、出家するときのブッダは
まだ若く、病気でもないし、生活やお金に困っていたわけでもない
それなのに、ブッダが出家しようとしたのは諸行無常という考えがあったから
諸行無常ってのは
この世に存在する全てのものは常に流動的で変化しているという意味
だから、ブッダは今は感じていない苦しみも
いずれ自分にやってくるということに気が付いて、修行を始めたんですね
しかもブッダさん、
周りの人々は猛反対していたので、こっそりと勝手に出家します(笑)
要するに、周りの反対を押し切って
自分の幸福のために修行を始め、その苦しみを超えて悟りを開いたということです
結果としてはブッダは悟りを開いたわけですが
自分だけじゃなく世の中の人々にも幸せになってもらう為に、
その悟りを仏教として広めようとしたのです
ここで、
自利利他円満
という仏教の言葉を紹介します
元々、ブッダは自分のために、苦しみのない世界を目指して悟りを開きました
これが自利
自分の利益の為に、ということです
で、悟りを開いたあとはこの教えを人々に伝えました
これは他利
他人の利益の為に、ということ
要するに、自分にも他人にも利益があって初めて円満となるという考え方です
実はこの考え方、めちゃくちゃビジネスとの繋がりがあります
室町時代の近江商人は自利利他を理念としていた
近江商人は、室町時代に繁栄した日本三大商人と一つで
仏教から自利利他を学んで、商売の理念としています
その自利利他から生まれた理念が「三方よし」というもの
三方とは、売り手、買い手、世間を表しています
売り手は儲かって、買い手も喜んで、世間からも認められる商売をしようということです
人に喜ばれる商売をしていた近江商人は
様々な場所で信頼を得て、日本三大商人と言われるほど繁栄するわけです
これで言えば、うちの会社は少なくとも売り手はよしとは言えない
俺はあの会社で働いてて、よしと思ったことがないし
社員全員、死んだ顔で働いているし(笑)
結局、ブラック企業だとか働き方改革だとかが話題になっているのも
この、売り手よしの考えが足りてなさすぎるからだと思う
結局、自己犠牲ばかりしていたら、良いビジネスは成り立たない
自分の欲だけで、儲けよう儲けようとしていてもビジネスは成り立たない
それは仏教で言えば、幸せになることはできないってこと
やっぱり俺もやるなら自分も周りも幸せになれば最高だし、
ビジネスをやっていく上ではこの考えは大切にしていこうと思う
愚痴聞き屋をやって、仏教に勧誘されたところから始まり
ブッダの話や歴史上の商人まで、ずいぶんと遠くまで来てしまいました
でもこうやって歴史を辿ってみたり、宗教の教えを勉強すると
ビジネスへの新しい知識や価値観に昇華できるので
めちゃくちゃおもしろいな~と思いました
これからも色んな角度から学び、実践していきます
自分も周りも幸せになってもらいたいと思うことで成功できる
自分の欲ばかり考えると上手くいかない
相手のメリットを考えてるつもりでも
根本は自分の利益というところがあるので
意識改革します